医療法人社団 親樹会 恵泉クリニック

機能強化型在宅療養支援診療所

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取材・掲載

【TV出演】高齢ドライバーの事故について

先日、高齢ドライバーの事故についてテレビ出演の依頼がありコメントしました(https://jcc.jp/news/14641534/)。

スタジオでは、年齢を重ねるにつれて、運転に自信がある高齢者が増えているというデータが報告されました。ちょっとびっくりしました。わかる気もしますが、危険な気もします。

高齢ドライバーには、免許更新時に認知症テスト「講習予備検査(認知機能)」が行われるようになりました(樫山鉄矢 認知症と自動車運転 救急医学,42:p693-699,2018)。しかし、認知症以外にも高齢者はロコモティブシンドロームやサルコペニアといわれているように、筋肉量、筋力が低下していますので、とっさのときの判断の遅れに加え、力がうまく入らないという運動能力の問題もあります。となると、スピードが出ない、早くブレーキが効く等の性能も高齢者が運転する車には求められるかもしれませんし、運動能力の検査も必要かもしれません。また、一時的に気を失ったり、力が入らなくなったりする病気もあります(赤池 瞬 てんかん・失神と自動車運転 救急医学,42:p701-708,2018)。ご本人はもちろんですが、ご家族や周囲が気をつけて、無理をさせないことや、ちょっとした事故でも原因を把握し、次に重大事故にならないよう対策したいものです(一杉正仁 自動車運転時、とくに注意を要する疾患・患者 救急医学,42:p709-714,2018)。

2019年4月22日(月)テレビ朝日「ワイド!スクランブル」

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