医療法人社団 親樹会 恵泉クリニック

機能強化型在宅療養支援診療所

TEL:03-3326-5408/診療時間:00:00~00:00

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院長ブログ

第5回 二つの訓練に参加

新宿区の災害医療訓練、東京都と杉並区の総合防災訓練に参加してきました。
都の防災計画変更に伴い、区の計画も変更され、いろいろなところで訓練が行われています。このような訓練は自治体だけでなく企業や町内会単位でも行われているようです。9月、10月には医師会、歯科医師会の先生方や看護協会のトリアージ研修会の予定があります。このように街の人々も医療従事者も災害対策に熱心に取り組んでいらっしゃいます。
地震などの災害発生超急性期には多くの傷病者が発生する可能性があります。けがをした人々は区があらかじめ決めている緊急医療救護所に行くことになっています。この緊急医療救護所は、都があらかじめ決めている災害拠点病院の近くに設置されます。そこには地区医師会の先生を中心とした医療救護班が駆けつけ、トリアージ、応急処置等が行われます。このトリアージで緊急性が高いと判断された方は災害拠点病院に搬送されます。
トリアージは災害時のとても少ない医療資源に対して、とても多くの傷病者(けが人、病人)に対応する際に、より多くの人が助かるように、つまり最大多数の最大幸福を得るために行なわれます。これをスムーズに進めるためには多くの人の理解と協力が必要です。
新宿区の訓練は実際に緊急医療救護所が設置される小学校で行われました。地域の方々が参加して医療救護所がどこにできるのか、そこで行われるトリアージとはどういうものなのかを熱心に勉強されていました。
皆さん、是非、最寄りの緊急医療救護所を調べてみてください。そして訓練があれば是非参加してみてください。大災害時には自助、共助、公助が必要とされていますが、自分自身や家族を守る応急手当を学んでおけば、救護所でボランティアとしても活躍できると思います。このように地域の人々の力が結集されればきっと多くの命が助かるでしょう。この地域の力は災害時だけでなくこれからの時代、社会にはとても大事だと思います。私ももう一度地域を見直し、地域に自分が何ができるのか、を考えてみたいと思います。

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