医療法人社団 親樹会 恵泉クリニック

機能強化型在宅療養支援診療所

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院長ブログ

第3回 小児在宅医療への想い

救急医療はその扱う範囲が多岐にわたることもあり、いろいろな勉強会が盛んに行われています。また、救急領域では以前から標準化教育が進んでいます。これはどの地域でも、どんな医療従事者が専門領域に関わらず、どのような患者さんに対しても同じように対応するために必要とされた結果だと思 います。私も一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ACLS)だけでなく、小児二次救命処置(PALS)もAHA(アメリカ心臓協会)のコースを受講してインストラクターになり、さらに救急医学会のICLSや内科学会のJMECC等のインストラクター、ディレクター等で関わってきました。その領域や指導法について勉強できることはもちろんですが、多くの人々と知り合うことができました。最近では、在宅医療リーダー研修や緩和医療研修会等も受講して勉強してきました。いずれもその分野が系統的に勉強、復習できましたので、早速翌日からすぐに実践しています。
小児医療に関しては、小児は小さな大人ではない、という教育を受けて、また、私が接してきた小児救急では、その取り巻く環境から、成人とは違う苦手意識、何となくですが、がありました。救命救急センターで経験してきた小児医療は、外傷(特に頭部)、窒息、心肺停止等の重症ですが、いずれも成人と同様に対応してきました。その頃前述したPALSを習った成育医療センターの小児の救急や集中治療の先生方から子供の救急も小さな大人と考えて対応してください、といわれたときにとても自信がついたことを覚えています。
先日も東京都主催の小児在宅医療の講習会に出席して小児在宅医療の必要性と実際を伺うことができました。担い手も少ないということです。これからは今までの経験を元にさらに勉強して、また小児救急、集中治療の専門家である友人たちにも手伝ってもらいながら、積極的に小児の在宅医療に取り組んでいきたいと考えています。

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